アルツハイマー型認知症の原因と治療
アルツハイマー型認知症は、ドイツの精神科医のアロイス・アルツハイマー博士によって発見されたことから、この病名になりました。
アルツハイマー型認知症がなぜ発症するのかは、現在のところまだ解明できていません。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、脳内でアミロイドβやタウと呼ばれるタンパク質の異常沈着により、神経原線維変化が生じてニューロン・シナプスがうまく機能しなくなります。
まず、脳の側頭葉の海馬の神経細胞が、萎縮していきます。
そして、頭頂葉、後頭葉と広範囲に委縮していきます。
海馬は、脳内で短期の記憶を形成する部分なので、ついさっきのことが思い出せなくなってしまいます。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、多くの場合緩やかに進行していくので、脳の異変は症状が出る何年も前から始まっています。
症状が出た時には、ある程度進行していて、表面的には急激にアルツハイマー型認知症の症状が現れたようになる場合もあります。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)の原因は、
- 加齢によるもの
- 遺伝によるもの
- 生活習慣因子によるもの
などが確認されています。
はっきりとしたアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)の原因は、現在のところ不明です。
特効薬も確実な治療法も見つかっていません。
現在のところ、アルツハイマー型認知症については、予防が最も有効な手段だと言えます。